僕の住んでいる町も台風19号の直撃を受けました。朝から大雨で我が家から一キロくらいの距離にある中規模の川から水があふれ出ることを覚悟しました。結果として堤防はどうにか持ちこたえ、国及び地方自治体による河川の管理に感謝し、自分には珍しく公務員を讃える気持ちになりました。
そして、 Yahoo newsで知ったのですが、自民党の二階幹事長は、災害は「まずまずに収まった」とコメントされました。僕も同意しました。しかし、一日たち二日たつと徐々に被害の全貌が明らかになり、なんと70名以上の方が命を落とされていたのです。本当に残念です。案の定、野党は二階氏を非難し、氏は自らのコメントを撤回することになります。
コメント自体はともかく、二階氏の考え方は間違っていないと思います。百年に一度級の大雨をもたらす台風が首都圏を直撃したのです。その台風の規模にもかかわらず、首都圏の機能が概ね維持されたことに関して今までの治水事業が成功したと評価するのは当然です。政治家はマクロに考えなくてはいけない。
一方でミクロな自分がいます。被災を免れたのは幸運によるものに過ぎません。マクロがうまくいってもミクロな自分が救われる保障はありません。それを前提に、自分の力で自分と家族を守らなければなりません。勿論それは非力ですがほかにやりようがありようがありません。食料を用意するとか、適切なタイミングでより安全な場所に非難するとか、これはもう自己責任といわざるを得ません。
災害に限らず、人生では大小様々なリスクとの対峙の連続です。それを自分の責任で回避しながらみな生きている。他人には責任転嫁できない、況や国におや、です。学生時代の試験や受験で失敗のリスク、社会に出ての失業のリスク、これらはすべて自分で負わねばなりません。国はセーフティーネットとして失業保険を用意していますがこれでは家族は養えません。国の補償は自助努力が基本です。法律による労働者保護も同様だと思います。
しかし、昨今は何かにつけて国に責任をとらせたがる風潮があるような気がするのです。退職後資金2000万円の件もそうですね。国に対する損害賠償も目に付きます。何かおかしいような気がします。日本人ってこうじゃなかったと思うんですけど。
日本は安全な国です。社会保障も行き届いている。個別の生活保護費(グロスの費用ではない)も欧米の倍以上だそうです。健康保険も充実している。後は本人次第。何もかも他人に責任転嫁していたら進歩はありません。
これは退職後の生活にも言えるかなのでしょう。年金生活者だって、その生活は自己責任です。年金が足りないと思ったら自分でどうにかするしかない。どうやって生きるかも自分次第。
台風の災害から年金生活の話になってしまいました。今は何を考えてもこのパターンなんです、今は隠居の畔ですから。
0 件のコメント:
コメントを投稿