2019年10月19日土曜日

インターネット利用率から見るシニアの世代交代


内閣府の資料から添付グラフを見つけました。面白いデータなので張り付けて今日の日記に記録します。




コメントは60-69歳の伸び率が最も高く70-79歳のグループがそれに次ぐとあります。これは同じ人たちのグループの利用率が上がったわけではありません。インターネットに興味がなかったシニアが徐々に利用率を上げていったわけではありません。世代が交代したのです。

赤の棒グラフは2010年の、青の棒グラフは2017年の利用率です。2010は約10年前、当時の60代は今の70代です。そして、今の60代は当時の50代でありWindow95を40代半ばで経験した人たちです。企業に勤めていれば中間管理職の年齢。コンピューターの操作は部下に任せてとは言っていられない立場でインターネットの利用が仕事では欠かせなくなった初めての中間管理職世代でしょう。その彼ら彼女らが今の60代のインターネット利用率を上げているのです。

10年前はあの「暴走老人」が話題になったころです。当時のシニア中心層のインターネット利用率は3分の1程度にすぎません。日常的に利用していた人たちはもっと少ないでしょう。彼らは今、80代です。インターネットの利用率は20%。

勿論、インターネットを利用していなかったから暴走老人になったわけではありません。しかし、この本が上市される前にこのような老人の実態を知っていた高齢者はどれだけいたでしょうか?もしこのような実態が共有されていたら何らかの自制が働いたかもしれません。

インターネットは情報へのアクセスという点においては革命的なものです。インターネットにはその世代全体の意見や雰囲気を大きく変える力があります。テレビと新聞だけが情報源の世代とインターネット世代では情報量だけでなくその考え方や意見まで全く違うと思います。これは結構言われていることですね。

今の60代のインターネット利用率は8割を超えているでしょう。ですから同じ60代といっても今の世代は10年前とは全然違うと思ってます。また60代といっても60歳と69歳ではインターネットへの依存率という点ではまたずいぶんと違うでしょう。世代交代により60代の利用は上りすぐに50台と同じレベルになるでしょう。

一口にシニアといってもその中で世代交代は起きているのです。かつての老人に対するイメージは新世代シニアが変えていくのだと思っています。幾つになったって自分たちは前の世代に代わる新世代であるのです。時代は自分たちで切り開くという気持ちを持って生きていきましょう。

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