2020年2月28日金曜日

自宅待機。3.11と異なるのはテレワーク。

新コロナの政府方針に沿う形で、僕の働く会社でも、在宅勤務が可能な社員は三月半ばまで出社を控えることになりました。

僕の業務は基本的に在宅勤務にあうので、既に週に一度はテレワークをしています。ですから二週間以上の会社に出社しなくても全く問題はありません。しかし、なんとなくあの3.11の自宅待機を連想してしまいました。

新コロナの被害は今のところ大惨事というほどではありません。亡くなられている方がいるので不謹慎な言い方かもしれませんが、高齢者の方にとっては普通の風邪も新コロナに劣らないほどの脅威なのです。肺炎は80代の高齢者の死因の第三位ですから、同時期に普通の風邪による肺炎で亡くなられている方はおそらく新コロナより何千倍も多いはずです。

しかし、この先どうなってしまうのか、この不安を抱えながら自宅待機している感覚が3.11日の際の出社できなかった時の心情に近いように思います。外出が憚られる不自由さ。日本経済が大打撃を受けてしまうかもしれないという不安。

新コロナへの感染自体は正直言ってあまり気にしていません。大丈夫だと思っています。風邪にかからなければよいのです。60年も生きてくるとどんな時に風邪にかかるかだいたいわかる。疲れているときです。その際に無理をしたり、体を冷やしてしまうと風邪をひいてしまう。ですから、疲れないように、体を冷やさないようにしています。在宅勤務は通勤がないので、疲れないという点においては優れた勤務体系です。

だから3.11当時の不安はこんなものではなかったはずです。9年も前のことなので記憶が薄れているのでしょう。

そして今回は仕事自体への不安もない。3.11と今回の自宅待機で決定的に違うのはテレワークです。3.11の際も僕はパソコンを持ちかえっていましたが会社が全面的に休みになりました。在宅での勤務は当時はあまり一般的ではありませんでしたし、セキュリティーの面からも推奨はされていませんでした。会社が導入を決めたのは確か2015年だったとおもいます。

テレワークが可能になったのは、ITの進歩のおかげです。通信とクラウドの技術の進歩には目を見張るものがあります。僕は素人ですからわからないのですがセキュリティーの技術もそれに伴って上がっているのでしょう。

クラウドの技術の進歩により物理的なデータの保管場所の制約が少なくなりました。どこにいても誰とでも同じファイルを共有できます。同時更新も可能です。一昔前は、こんなことは大金を払ってプログラムを作成してもらわなければ不可能でした。それが今はだれでも簡単にできるのです。

また、通信の進歩によって、パソコン経由での電話やパソコン画面の共有が飛躍的に改善されました。パソコン経由で会議をし、画面上に同じエクセルファイルを表示し、こちらと向こうでデータを入力したり変更し、それがそのままクラウドに保存されるのです。

IT技術はもう物理的なオフィスを必要としないレベルまで進歩してしまっています。あとはそれをどう使う側が認識するだけだと思います。今回の新コロナ騒動は若しかしたらそのきっかけになるかもしれません。こういう災難もITにとってはチャンスになってしまうのですね。





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